03 Nov バトル・ロワイヤル特別編 パンチの効いたバイオレンス・ファンタジー
バトル・ロワイヤルの映画はこれまでよく耳にしたんですが、ようやく観ることができました。キワモノ系かなと思っていたんですが、どうしてどうして、だれることなくエンタメできました。そりゃそうでしょう。監督がベテランの深作欣二なので駄作であるはずがない。原作は同名の小説で、発刊の際、内容に関していろいろと物議をかもしました。未来国家の日本で、中学生による凶悪な事件が連発。そこで国は、大人への尊厳を取り戻すため、なんとかという国家法をさだめ施行するんですね。それは、中学校のあるクラスを無差別に選び、全員をある場所に隔離し、殺し合いをスタートさせ、最後に残った者だけが生還をゆるされるという殺人ゲーム。こんなことでガキどもが改心するんかいななんて思っちゃダメですよ。こういう映画に、常識とか知性を持ち出すのは愚の骨頂。
学生に藤原竜也、柴咲コウ、栗山千明、とうのたった学生に山本太郎などです。若手全員が張り切って演じて爽快。管理側の首謀に、ビートたけし。やっぱ存在感が桁違い。この映画の重しになっています。常識などを持ってくるのはバツと言っておきながら矛盾しますが、最初の字幕の説明で失業率が17%で国が崩壊とありますが、17%ぐらいじゃ崩壊しません。もっとおおげさな数字でいんじゃないですか。それと、最後の方で急にトーンがモラル的になるのもどうかな。最後に残った男女はどちらかが殺されるべきだと思いました。そこに色々なものを盛れるし、友情や裏切りなどハードなサバイバルがくっきりと浮上するのでは。逃亡する二人が街の中に逃げ込むのですが、こんなおどおどろしいゲームが実行されている割には、街の様子が普通過ぎる。
70点
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